◇参加者４３名は中型バス２台に分乗、西宮・宝塚を出発。中国道赤松ＰＡでトイレ休憩を取り、山崎ＩＣで高速を降りた。最初に「旬彩蔵山崎」を訪問。トイレ休憩を兼ね新鮮野菜を購入。再びバスに乗車、西五十波の林道入り口へ向かった。林道新谷線は関係者以外の車両は進入禁止であるため、徒歩で林道終点の登山口へ向かう。途中道幅の広いところでミーティングと準備体操、登山道入口で班編成を行う。
◇この日は天候も回復、気温も温かくなり少し汗ばむほどの山行日和であった。五十波からの登山道は長水城時代の搦め手にあたる古くからの登山道で、整備も行き届いているが些か急峻。鶯の鳴き声を励みに山頂を目ざす。下見の折は小鹿と出会ったが、今日はこちらが大勢のためかその気配なし。
◇正午少し前に長水山頂に到着。山頂には三角点、長水城本丸址、信徳寺本堂、渡辺住職の住居などとともに、二の丸跡の尾根が広がっていて眺望もよし。昼食後、二の丸跡で渡辺住職のご法話を拝聴。ご法話といっても、住職は気を利かせてくれて長水山にかかわる歴史話が中心。長水城は宍粟で一番立派な山城で、この城を中心に周りに支城や砦が配置された。住職は城主・宇野氏の臣・石丸氏の裔と書かれた史料もあるが、これを否定された。また、落城当時の城主・宇野祐清の子の一人が黒田家の家臣となって命脈を繋いだと宍粟市の資料にあるが、これも否定された。それは多分、落城時に城に火をかけて城主を裏切った者達のことではないかと解説いただいた。その後、住職と一緒に集合写真を撮り下山開始。
◇下山は上り下りを繰り返しながら長い尾根を生谷温泉へ向かって降りて行ったが、途中の展望所では素晴らしい展望を楽しんだ。下山後は生谷温泉で汗を流し、次の目的地・山陽盃酒造へ向かう。
◇山陽盃酒造では、日曜日の夕刻にもかかわらず丁寧にご対応いただく。裏門にあたる工場敷地にバスを駐車。裏口から工場内を通って玄関側で壺阪社長の銘柄・播州一献についての説明を受ける。続いて工場見学。搾り機と酒粕の見極め方の詳しい説明に一同感嘆。その後、大吟醸を含む新酒の試飲。そして銘々好みの商品を購入し、本日の行事は終了。
◇中国道が宝塚ＴＮで１６ｋｍの渋滞情報が出ていたが、全員無事西宮へ帰着した。